プールC、ジョージア対ポルトガル戦が9月23日、トゥールーズで行われました。どちらもヨーロッパシックスネーションズの下部リーグで上位を争う同士。面白いゲームになるのではと期待をしていました。
前半はジョージアが優勢
試合は、キックオフのボールを取ったジョージアがいきなり展開。開始1分でトライし先制します。その後もジョージアが敵陣で攻め続けます。ジョージアのラグビーはフォワードが中心の重いイメージ。それが、フルバックのダビット・ニニアシビリ選手がボールを持つと、仕掛けて大きく前進していきます。ポルトガルはなんとか耐えて守っています。
33分、漸くポルトガルにチャンスが回ってきます。アドバンテージの中、ハファエリ・ストルチが、小さく回す連続パスで空いたスペースをついて、ゴールまで駆け抜けてトライ。前半、ジョージアが13対5、わずかなリードで折り返します。
後半はポルトガルが逆転
後半はポルトガルが攻める中で、ジョージアがペナルティを繰り返し、ポルトガルは13対11まで追いつきます。そして、ピッチも観客席も完全にポルトガルムード。
55分、ハファエリ・ストルチがブレイクし50メートルを駆け抜けて2トライ目を上げ、13対18と逆転します。その後もポルトガルはショートパスとロングパスを組み合わせながら、アタックを続けます。ジョージアの選手の足が止まり気味です。しかし、ポルトガルはなかなか、点差を広げることが出来ません。
痛恨のオフサイドで同点に
残り6分、ジョージアが19フェーズを重ねてポルトガルの22m陣内に入ってきたとき、ラックから球出しの遅さに耐えかねたポルトガルの選手がオフサイドをしてしまいます。残り2分、ジョージアはタッチに蹴りだします。ラインアウトからのモールにバックスも入ってジョージアがトライ。18対18に追いつきました。ゴールキックがわずかに右に外れてしまいました。最後、ポルトガルはペナルティ・キックのチャンスを得るも左に外し、18対18でノーサイドとなりました。
ポルトガルの初勝利はお預けに
ポルトガルのワールドカップでの初勝利はまたまたお預けとなってしまいました。
しかし、試合後のインタビューでポルトガルの選手にもラジスケ監督にも笑顔がありました。後半、自分たちのラグビーを取り戻し、やり切った感があったに違いありません。