【決勝戦】NZがやや優勢、南アはベテランハーフ団が先発

2023/10/28

9月8日の開幕戦以来、1ヶ月半もの間、世界中のラグビーファンが興奮し続けた大会も決勝を残すのみとなりました。パリ郊外のサンドニにあるスタッド・デ・フランスで10月28日に行われる決勝戦・「オールブラックス」ニュージーランド対「スプリングボックス」南アフリカの試合を占ってみましょう。

開幕戦で敗退も決勝に=ニュージーランド

思いおこすと、この開幕戦でフランスに横綱相撲で完敗したオールブラックスが、決勝に残りました。泥臭いラグビーでアイルランドを、そして思い切った攻撃ラグビーでアルゼンチンを破っての進出は、今までのオールブラックスのイメージを一変する、たくましさを感じました。準決勝からのメンバー変更はホワイトロックのリザーブ、レタリックの先発という、一名だけ。やはり2015年優勝メンバーが主となっています。一方、怪我の噂もあったモウンガも先発メンバー。何といっても注目は、ジョーダンが1大会最多トライ数9個を達成するか否かではないでしょうか。

難敵・イングランドを破った南ア

一方のスプリングボックスも、プール戦でアイルランドに完敗しながらも、しぶとくフランス、イングランドという難敵を破り、決勝にコマを進めました。準決勝と異なり「デクラーク=ポラード」という優勝経験あるベテランハーフ団が先発。人気赤丸上昇中のヌチェは準決勝と同じくリザーブに入ります。

主審はウェーン・バーンズさん

主審は、ウェーン・バーンズさん。TMOにも面倒をかけない、公正中立かつ迅速な判定をしていただきましょう。8歳でラグビーを始め、15歳でレフリーになり、御年44歳。110回目の主審として務めます。

得点はPKの積み重ねか

ディフェンス力もキック力もある両チーム。なかなか攻撃の糸口がつかめず、数少ないペナルティーゴールの応酬で、試合は「3の倍数」で推移。延長戦にもつれ、最後はオールブラックスが、延長戦でスプリングボックスのディフェンスの穴をついて、勝ち越しのトライで決めるという予想はいかがでしょうか。