ジャパンを含むプールDの予想を占ってみましょう。
ジャパンは残念ながらウォームアップマッチ(壮行試合)で負け続け、という状況下にあり、予選リーグ突破は難しいとみています。一方イングランドもウォームアップマッチ最終戦でフィジーに破れるという大波乱があり、今ひとつ見通せない部分もあります。
1. 🏴 イングランド 4勝0敗 19ポイント
ヘッドコーチが前日本代表HCを歴任したエディ・ジョーンズ氏がいきなり交代。
これに始まり、オーウェン・ファレルのレッドカード事件が勃発。挙句の果てに地元でフィジーに初の敗戦等、ネガティブな材料には事欠かきません。ただ、基本的にメンバーはベテラン中心に揃っており、層はそれなりに厚く、無事決勝トーナメントに到達できると予想します。9日のアルゼンチン戦は大一番になるでしょうが、老獪なイングランドに分があるとみます。
2. 🇦🇷 アルゼンチン 3勝1敗 16ポイント
ワールドカップで数々の名勝負を演出してきた「プーマス」。豪州のHCを歴任したチャイカ氏の就任後、ディシプリンを守った、粘り強いチームになりました。モントージャをキャプテンと、マテーラ、サンチェス、クレービーといったベテランに、ボフェリのキック力で、ラテン国らしからぬ手堅いラグビーで臨みます。残念ながら、10月8日にナントで開催される日本戦は、アルゼンチンが勝利はもとより、ボーナスポイント獲得、決勝トーナメントに進出すると予想します。
3. 🇼🇸 サモア 2勝2敗 11ポイント
4. 🇯🇵 日本 1勝3敗 7ポイント
3位以下は、サモアか日本か。ムッシュは残念ながら両国とも決勝トーナメントに進出できず、しかも3位はサモアと予想します。
ラ・ロシェルのセトゥニのように出稼ぎ選手の欧州各国リーグでの経験値に加え、元オールブラックス、トゥールーズに所属したファウマイナやリアリファーノのように「代表資格ルールの新適用」で出場可能になったこともあり、選手層が日本よりもずっと厚いと見るべきでしょう。
日本については、日ごろ国内でラグビーを見ている皆さんの方が詳しいとは思います。とはいえ欧州ラグビーを見慣れた目でジャパンの試合を見ると、危険なタックルへのレッドカードや審判とのコミュニケーション不足を感じます。コロナ禍で対外試合がなかなか組めず、2019年大会後の国際的なスタンダードに乗り遅れている日本にとって、今回は試練の大会になると言わざるを得ないでしょう。