プールDの重要な一戦、イングランド対アルゼンチン。
「おじさん」で凌ぐイングランド
イングランドはファレル、ブニポラが使えずある意味緊急事態の中、フランカーにウィリスではなく経験豊富なカリーを選出。またバックスは、トゥイラギ、デイリー、メイの「昔活躍したおじさん」軍団を先発メンバーに。また、マーラー、ケアといった「チョイ悪おじさん」面々もリザーブに入れて、「若返り」よりも「勝利優先」で臨みます。個人的に注目はフォード。ファレルやスミスの影に隠れていた、かつての天才少年が巧みなゲームコントロールで勝利をかちとるのか。
アルゼンチン、老獪にゲーム運びか？
一方アルゼンチンは、モントーヤ、ラバニ―ニ、マテーラといったベテラン陣で固めたフォワードと、チョコバレス、マリアのトゥールージャンが誇るバックスが先発に名前を揃えています。伝統的にワールドカップへのピーキングには定評があるだけに、老獪にゲームを進めそうです。ボフェリのキック力は抜群。ディシプリンに難あるイングランドへのペナルティーから、「3の倍数」で点数を重ねていくでしょう。
主審はフランス人のレイナルさん
主審のマチュ・レイナルさんといえば、今回の審判団の中で唯一のフランス人。飄々とした風貌で、淡々と、しかし決然としたレフリングは、賛否両論があります。ワラビーズのキッカーがオールブラックス戦で、レイナルさんの迅速なプレイ再開を求めるアドバイスを無視して逆にペナルティを取られ、千載一遇の逆転チャンスを逸したのは有名な話です。
下馬評では「差がなし」
気になる試合の下馬評ですが、英国公式とばく（ブックメーカー）は、アルゼンチンに2.02倍、イングランドに2.1倍と優劣をほとんど付けていません。
筆者の予想ですが、前半からアルゼンチンがイングランドの反則からPGを重ねるものの、後半イングランドがベテランの力で接戦をモノにするのではないでしょうか。観戦を楽しみましょう。
先発メンバー
イングランド
15 Freddie Steward (Leicester Tigers, 26 caps)
14 Jonny May (Gloucester Rugby, 73 caps)
13 Joe Marchant (Stade Francais, 19 caps)
12 Manu Tuilagi (Sale Sharks, 53 caps)
11 Elliot Daly (Saracens, 59 caps)
10 George Ford – vice-captain (Sale Sharks, 85 caps)
9 Alex Mitchell (Northampton Saints, 6 caps)
1 Ellis Genge – vice-captain (Bristol Bears, 52 caps)
2 Jamie George (Saracens, 79 caps)
3 Dan Cole (Leicester Tigers, 102 caps)
4 Maro Itoje (Saracens, 70 caps)
5 Ollie Chessum (Leicester Tigers, 11 caps)
6 Courtney Lawes – captain (Northampton Saints, 100 caps)
7 Tom Curry (Sale Sharks, 45 caps)
8 Ben Earl (Saracens, 18 caps)
Replacements
16 Theo Dan (Saracens, 3 caps)
17 Joe Marler (Harlequins, 82 caps)
18 Will Stuart (Bath Rugby, 29 caps)
19 George Martin (Leicester Tigers, 3 caps)
20 Lewis Ludlam (Northampton Saints, 21 caps)
21 Danny Care (Harlequins, 90 caps)
22 Marcus Smith (Harlequins, 24 caps)
23 Ollie Lawrence (Bath Rugby, 14 caps)
アルゼンチン
Mallia; Boffelli, Cinti, Chocobares, M Carreras; S Carreras, Bertranou; Gallo, Montoya (capt), Gomez Kodela, Lavanini, Alemanno, Martin Gonzalez, Kremer, Matera.
Replacements
Creevy, Sclavi, Bello, Petti Pagadizabal, Rubiolo, Bruni, Bazan Velez, Moroni.
